なんとなくの不調③
前回はエネルギー代謝についてお話しましたが、今回はエネルギー産生についてお話いたします。
私たちの身体に食べ物というエネルギー源が入ってきた時、細胞レベルではそれを使えるエネルギーに換えなければなりません。細胞レベルでエネルギーを作り出すときに必要なのが酸素です。極端なことを言うと食べ物や水がなくてもすぐ死んでしまうということはありませんが、酸素(呼吸)がなければ、アウトです。酸素は呼吸運動によって肺に取り込まれますが、呼吸運動が正常じゃないと酸素の取り込みも悪くなります。ですから呼吸運動を活性化してやることにより酸素の取り込みが良くなり、エネルギー産生が活発になると考えられます。
それでは私たちの身体で呼吸運動に関係する部分はどこになるのでしょうか。一番関係すると思われるのは、肋骨と横隔膜の働きです。エネルギー産生の鍵は肋骨と横隔膜といっても良いでしょう。
カイロプラクティックの治療では、肋骨を動かす筋肉のバランスを整えたり、横隔膜の動きを改善する治療を行い呼吸運動がスムースに行われるようにしていきます。
なんとなく身体がだるい、調子が良くないという方は、エネルギー代謝(ビタミン、ミネラルの補給)とエネルギー産生(呼吸運動の活性化による酸素の供給)の両面から改善していくと良いでしょう。エネルギー代謝、産生が改善されると疲れにくい・疲れても少し休むと回復するという身体に変わってくると考えられます。