変形と痛みは違います。
膝や腰、その他の関節痛を抱えている方で、「骨が変形しているので、痛みがあるのはあたりまえ」「骨の変形は治らないから痛いのも治らない」と考えている方は、とても多いのではないでしょうか。
結論から言いますと、変形=痛みではありません。骨の変形というのは年齢がいけば、誰でも起こる変化、いわば生理的な変化といっていいと思います。変形=痛みと仮定しますと、もしある年齢で変形が起こるとしたら、必ずその年齢になった時には痛みが現れないといけませんが、かなり高齢の方でも関節の痛みがなく元気な人はたくさんいます。ただ個人差がありますので、早く変形する人もあれば、遅くなってから変形が起こる人もあります。
骨が変形していなくても、筋肉の緊張が強くなったり、組織へ行く血流が傷害されたりした時に痛みが出ます。逆に骨が変形していても筋肉のバランスが良い状態、血流が良い状態ならば、痛みは起こりません。
“骨が変形しているから・・・”と痛みをあきらめている方は、あきらめる前にまだできることはあると考えてください。