竜胆(りんどう)がきれいです。
―長岡で唯一、カイロプラクティックと鍼灸の長所を生かした施術ができる治療院です。―
当院の玄関先には今、りんどうが見頃です。
鮮やかな青紫の花は、晩秋の青空に似合います。
ところで、りんどうは漢字で「竜胆」と書きますが、普通ではとうてい「りんどう」とは読めません。
調べてみたところ、りんどうの根には健胃作用があるのですが、ものすごく苦く、まるで「竜のきも」のようだということから、この名前があるようです。
このりんどうの根が薬になった経緯には伝説(日本編)が残されています。日光に伝わる「二荒縁起・ふたらえんぎ」に書かれているものです。
その昔、日光の山中に一匹のウサギが現れ、りんどうの根を掘っていた。そこに病人の為に山菜を取りにきた“えんのおづぬ”という人が、無心に根を掘っているウサギにその理由を尋ねた。
するとウサギは、「ご主人様が病気で苦しんでいるので、りんどうの根を持ち帰ろうとしているのです」と答えた。
そこで、えんのおづぬは半信半疑でこの根を持ち帰り、病人に飲ませてみたところ、驚いたことにその病気が治ったというのです。
実はこのウサギ、「二荒の神」が姿を変えていたもので、病気の治し方を教えてくれたのだということです。
一般的にりんどうはその根を粉末またはせんじ薬として用います。