新型コロナウイルス後遺症へのアプローチの一考察②
-腰が痛い、肩がこる、頭が痛い、身体がだるい、めまい、自律神経失調症、顎関節症、便秘、生理痛など・・・でお困りの方、長岡で唯一、カイロプラクティックと鍼灸の長所を生かした施術ができる当院におまかせ下さい-
人はストレスを感じるといろいろな反応が出てきます。そのストレスにもいろいろな種類があります。
痛みや暑さ、寒さといった物理的なもの、不安、恐れなど精神的なもの、ウイルス、細菌、化学物質など有害物質によるものなど様々です。
身体がストレスを受けると反応する経路があります。大脳皮質で感じたストレスは、「視床下部」⇒「下垂体」⇒「副腎皮質」という経路で反応していきます。この経路のことを、視床下部(H)ー下垂体(P)ー副腎皮質(A)で、「HPA軸(系)」と言います。
そしてこのHPA軸の働きに問題があると、
●慢性的な疲労
・朝元気が出ないが、夕方以降は元気になってくる
・疲れがとれない、日常的な行動をするのもしんどい
・1日が終わると、どっと疲れる
・以前は楽しかったことが、いまはおっくうになっている
●食事の好みに特徴が出てくる
・コーヒーなどのカフェイン飲料がないと過ごせない
・甘いものや栄養ドリンクを欲する
・塩分を欲する
・食事を抜くとしんどさがより悪化する
●精神面の問題
・集中できない、記憶力低下、イライラする
・優柔不断、考えがまとまらない
・うつ気味
●各種体調不良が出てくる
・風邪やケガが治るのに何週間もかかる
・アレルギー症状が出てくる
●交感神経刺激症状が出る
・肩こり・くいしばりなどの筋緊張、寝違え、頭痛、頭重感
・不眠、浅い眠り
・動悸、頻尿、口渇
・下痢や便秘、胃の痛み
・悪寒、冷や汗、顔面蒼白
など様々な症状が出やすくなります。
HPA軸の機能障害で起こってくるのが、副腎皮質から分泌されるホルモン「コルチゾール」の分泌低下なのです。
本来「コルチゾール」は、
・炎症抑制、血糖上昇、抗ストレス効果、日内変動、免疫抑制
などのはたらきがあります。
新型コロナウイルス感染による、肺や血管にかかるストレスや長引く咳や倦怠感によるストレスは、最終的に副腎皮質から分泌される「コルチゾール」の低下を引き起こすと考えられます。
コルチゾールの本来の働きが抑制されるため、気管や粘膜の炎症が収まらない、血糖値が上がらない=身体の倦怠感、さらに朝に分泌が多いコルチゾールが低下=朝だるい、起きれない・・・という状態になります。
ですからこの状態の改善のためには、HPA軸の機能改善、副腎皮質の働きの改善を図ることが大事と考えられます。
つまり新型コロナウイルス後遺症の症状改善の1つの大きな光になると考えられます。
実際の施療方法やポイントについてはまた次回お話いたします。
特に過剰なストレスは